満州 扁壺型紙張瓶















紙張りされた瓶です。
20世紀初期頃、満州国の物と思います。

当時の酒を入れて販売していたボトル。
口縁部から少しだけ見えている部分から中は硝子製と思われます。
紙が張られているのは強度を持たす為や、遮光性を高めるような役割があったのでしょうか。

古代の壺などに見られる扁壺を模したような形状もとてもかっこいい佇まい。
実は同業者が扱っていた類品を見た事がありそれには高台部、紐を通す耳はありませんでした。
当時の硝子成型技術では再現が難しかったのか、恐らくですが紙を固めて成型しているようです。
(破損しないよう紙を剥がしてはいませので正確に内部がどうなっているのかは分かりませんが、触った感じで判断しております。かなり硬いです。)

つらつらとご説明してしましたが、この凝った造りと経年で風化した紙の質感素晴らしく、現代までよくぞ残っていてくれたと感動しております。
大変珍しい物でコレクションとしてはもちろん静かな佇まいで飾るのもおすすめです。


※恐らく紐は当時の物ではなく近世に変更された物と思います。
入手時よりそのままですが、簡単に外せますので気になる方は取り外してください。
コルク栓は密着しておりこちらでは外していません。
花器に転用できる状態と思いますが、予めご了承ください。
古い時代の物ですので神経質な方はご購入をお控えください。


size
横幅:約14.0cm
厚み:約5.8cm
口径:約2.1cm
高さ:約18.2cm

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