2025/03/14

無地志野茶碗



















志野焼茶碗です。
桃山から江戸初期頃の物と思います。

ワレカケのない完器ですが実は土中にあった発掘品。
しっかりと焼締まっていますが釉薬が3分の1ほど飛んでかせていた為、窯場に捨てられてしまったようです。
また、茶碗としておりますが茶陶の物ではなく形状的に汁碗や向付のような物だったのかなと思います。
志野焼と聞くと所々に淡い赤褐色が出た物が思い浮かぶのですがこちらは生成りがかった乳白色。
素朴な表情がとても好みです。

かせた箇所が小さな月面のようで景色となっています。
シンプルな器形ですがキュッと小さな高台などなかなか洗練されおり小服茶碗としてはもちろん、酒器にも湯呑みとして珈琲などに使うのも洒落ています。
陶片であれば碗型は意外とあり骨董用語で言えば雑器ではありますが、完器で残っている物は意外と少ないです。
正直自分用にしようか迷っているのですが、同じく気に入ってくださる方にお譲り出来ればなとご紹介致しました。


※特筆すべき欠けや疵などなく良いコンディションです。
古い時代の物ですので神経質な方はご購入をお控えください。


size
直径:約9.6cm
高さ:約5.6cm
高台径:約3.6cm

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