平佐焼のカップとソーサーです。
江戸期に造られていた鼈甲釉が一度途絶えた後、昭和に復刻された物です。
花瓶は以前扱いましたがカップとソーサーは初めて見つけました。
底部の土見せからもわかる通り、さらさらとしたきめ細やかで良質な磁胎。
交趾焼のような濃紫色の釉薬がベースとなっており全体的に艶っぽさを醸し出しています。
ボカした白から垂れた釉薬が静かに燃える炎のよう。
夏の花火のように視えるソーサーも幻想的な風景のようで、ぼんやりと眺めてしまいそうです。
一枚をぐるっと一巻きしたカップの造りが独特で、昭和の民藝というよりは作家性のあるモダンな一品と思います。
ソーサーは小皿として単体でお使い頂くのもおすすめです。
※光の反射でソーサーが白っぽく写っている部分がありますが実際は均一の紫色です。
特筆すべき疵など無くとても良いコンディションです。
古い時代の物ですので神経質な方はご購入をお控えください。
size
カップ
直径:約6.1cm(把手含まず)
高さ:約6.9cm
ソーサー
直径:約12.9cm
高さ:約2.3cm
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