古備前角瓶/掛花入【錫繕い】
















備前焼の角瓶/掛花入です。
江戸時代の物と思います。

備前の角徳利は【同業者が以前扱っていた物】を参考にずっと探していました。

今回手に入れたお品は元々徳利だった物に吊り金具を付け掛花入に転用した物。
少々強引に取り付けたようで、そこからヒビが入って割れてしまったようです。

前所有者は気にせずそのまま接着して使っていたようで掛花入であれば壁に密着するので目立ちませんが、このままでは良くないと思いこちらで繕いました。
ほとんど見えなくなる部分ではありますが渋い備前膚と鈍い銀色が共鳴しあう良い仕上がり。
丁寧な仕事にとても満足しており、やはりこだわって良かったなと思いました。

コロコロとした形も可愛らしく壁に引っ掛けてあるだけでも面白い。
金具の錆びた色味が意外と目立たないため、机上で一輪挿しとするのにも良さそうです。

徳利として産まれた物で掛花入に使える物は意外と探しても無いです。
加えてこの手の角徳利は数も少ないと思われます。
気に入った方は是非。


※水漏れなく花器としてそのままお使い頂けます。
欠けた箇所を本漆・本錫を用いて繕っております。
通常使用については問題ございません。
使い込む事でさらに鈍い銀色に育ちます。
強く擦ると錫が剥げてしまいますので、メラミンスポンジやたわしなどのご使用はお控えください。
花器としてご提案しておりますので徳利としてご使用になる場合はご自身で洗浄をお願い致します。
その他、特筆すべき疵などなく良いコンディションです。
古い時代の物ですので神経質な方はご購入をお控えください。


size
直径:約8.8cm
口径:約2.3cm
高さ:約12.8cm

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