御深井釉鉄絵茶碗【古繕い】







金繕い3箇所












御深井釉の茶碗です。
江戸後期頃の物と思います。

荒い貫入が渋くかっこいい表情。
一見無地かと思いきや、見込みに鉄絵が施されておりとても珍しい意匠です。
土物にしては薄い造りで手取りも軽く上手の造り。
使い込まれた雰囲気も堪りません。

この手の土物は磁器よりも柔らかく、こちらは縁も薄造りのため少しぶつければ簡単に欠けてしまいそうですが3ヶ所のホツのみで丁寧に金で直されています。
前所有者さんが大事にしていたことが伺えてじっくりと眺めてしまいました。
シンプルながらなかなか見かけない珍品級の茶碗です。
釉薬の濃淡も美しく眺めて愉しんで頂ければ幸いです。


※小さなホツレ3箇所に金繕いがございます。(Blog画像参照)
当店で施した物ではございませんがとても丁寧な直しです。
強く擦ると錫が剥げてしまいますので、メラミンスポンジやたわしなどのご使用はお控えください。
その他、特筆すべき欠けや疵などなくとても良いコンディションです。
古い時代の物ですので神経質な方はご購入をお控えください。


size
直径:約12.2cm
高さ:約7.2cm

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