古清水焼の小服茶碗です。
江戸後期から幕末頃の物と思います。
堆朱手と呼ばれる盛り上がりのある絵付け技法が特徴的。
プクプクとした触り心地が気持ちいいです。
以前似たような造りのお品を扱っており、通常藍色の物が多いのですがこちらはなんと緑色!
色合い的に意図した発色だと思うのですがこちらもとても美しい色使いと感じました。
銘によって窯・作者・年代が違うとは思うのですが、作例が少なく類品を見たことがないです。
一応参考までにご覧ください。
珍しいのかはともかく、このモダンな佇まいには心惹かれてしまいます。
ニュウがありましたが欠点とは思わず本錫を用いて繕いました。
小服茶碗としてお使いできるよう側面から口縁までは錫を乗せ、見込みはニュウ止めのみに留めております。
線は限界まで細くし、銀とは違い粒子の荒い錫の鈍い質感がよくマッチしたと満足の仕上がりです。
使い勝手の良いサイズ感で個人的にはこれで珈琲でも飲むのも愉しいのではと思います。
鑑賞するにも美しく、使いながら眺めて頂ければ幸いです。
※3箇所のニュウを本漆・本錫を用いて繕っております。
通常使用については問題ございません。
使い込む事でさらに鈍い銀色に育ちます。
強く擦ると錫が剥げてしまいますので、メラミンスポンジやたわしなどのご使用はお控えください。
その他、特筆すべき疵や欠けなどなく良いコンディションです。
古い時代の物ですので神経質な方はご購入をお控えください。
size
直径:約9.2cm
高さ:約6.3cm
高台径:約4.0cm
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