木地盆

木地盆です。 漆を塗っていないような無垢な表情のお盆。 材は栗もしくは桑でしょうか。 大切にされていたようで、経年でしっとりしながら枯れたような質感が堪りません。 適度に厚みがあり良い重厚感。 ゆったりとしたサイズ感で使い勝手も良さそうです。 材の質感が存分に愉しめる良い盆です。...

菊花文角水滴

角型水滴です。 明治から大正頃の瀬戸産と思います。 【以前ご紹介したお品】 と同手の水滴。 散りばめた菊花が打ち上がる花火のようにも見える構図が可愛らしいです。 とろっとした白釉とカラーリングも良く、手のひらで眺めて愉しい古物と思います。 ※特筆すべき欠けなどなく良いコンディショ...

輪繋文急須【本漆繕い】

色絵急須です。 明治から昭和初期頃の京焼でしょうか。 白釉に荒めの貫入。 カラフルで楽しげな和繋ぎ文がレトロポップで可愛らしいです。 持ち手に燃焼時からあったと思われる深い亀裂あり、使い込まれた良い雰囲気で前所有者さんはそのまま使っていたようですが本漆を用いて繕いました。 強度の...

美濃掛分筒花入

引っ付きを剥がしたような疵 筒花入れです。 江戸中期から後期頃の物と思います。 美濃久尻産と思われる漆黒釉に流し掛けられた白釉が特徴的。 滲んだ釉薬の曖昧な境界がとても美しいです。 白首とも呼ばれる意匠で瓶や徳利などは時々見かけますがこちらは筒型。 珍しい物で極わずかな期間に造ら...

蔓草文猪口

染付猪口です。 江戸期の物と思います。 細くて可憐でありながらくっきりとした線。 勢いというよりは芯のある染付です。 薄らと緋色になった箇所がところどころにあり燃焼が少し甘かったのでしょうか。 甘手のため貫入があり磁器ながら味があるのも見所です。 伊万里で良いのかなと思いましたが...